平成19年11月15日

 もう新米を食していただいたでしょうか?
冷めても美味しい隠し田米を、行楽のお供におにぎりにして持っていっていただけたら幸いです。
こちらでは、お米の収穫も終わり、だいぶ寒くなってきました。
紅葉も真っ盛りを多少過ぎ、木の葉が散り始めたり、朝には、霜が降りるなど冬の足音が近づいているのを感じています。

この時期は来年のお米作りの基礎となる土作りをしています。
まずは、稲わらを半分ロールして田から持ち出します。
丸いわらのロールは近所の果樹園で化学肥料の代わりに使われたり、家庭菜園で使われます。
稲はお米になるだけではなく、その茎や葉まで利用価値があるエコロジーな作物なんです。

続いて堆肥を散布します。
近所の畜産農家から頂いた堆肥に、お米の周りについている籾殻をまぜ、さらに、発酵菌である「コフナ」というものを混ぜて、一年間熟成させた、お米にとって栄養たっぷりの堆肥を使います。
堆肥や、籾殻、わらといった有機質な資材をいれることにより、お米に潤いと甘みを与えています。
今年は秋にしては珍しく、「秋晴れ」といった感じにからっと晴れる日が少なく、週に1回ほどの割合で雨が降っています。
粘土質の土は濡れているとタイヤや足に土が固まりになってついてしまうため、雨が降ると4日ほど田んぼに入れません。
ですので、ここのところ作業が出来ずに困っています。(体的には休み休みでいいのですが、、、)
そして最後にトラクターでロータリーをかけます。
せっかく入れた有機質の資材も土と混ぜなければ意味がありません。
また、土をかき混ぜることで土の中に酸素が補給され、微生物の動きが活発になり、土が肥えます。
それによって化学肥料、農薬が少なくても元気に育つ稲が作れるのです。

寒い時期の作業は大変ですが、来年も、いいお米を皆さんにお届けするためには手を抜けない作業です。
新米が届いたばかりなのにこんな話もおかしいですが、来年のお米も楽しみにしていてください。

モドル